―スケルトン・インフィルとは
スケルトン・インフィルとは、柱や床スラブなどの構造躯体(スケルトン=S)の耐久性を高め、
将来の間取りの変更を邪魔しない様考慮した柱・梁の配置 天井の高さ 床下の構造を提供すること 、また内装・設備(インフィル=I)に対する更新性と可変性を高めた構造を言います。
通常、風呂・キッチン・トイレの排水管は住戸内のPS(パイプスペース)を通りますが、このPSは上下の住戸の配水管と繋がっており、住戸のリフォーム等でも取り除くことが出来ず、このPSがある為にリフォームの制限を受けてしまうのが現実です。しかしSIでは住戸の外にPSを配置するため、色々な間取変更が可能であり、多少の水廻り(キッチン・洗面・トイレ)の移動ならば対応可能です。そしてPSを住戸外に配置することにより、各種共用竪配管のメンテナンスが住戸外から出来て、メンテナンス性も高まります。よく定期点検等で住戸内に工事業者の人が出入りしたりすることがありますが、スケルトン・インフィルならそんなことは殆どありません。プライバシーも保たれますね。
―スケルトン・インフィルの良さは?
永い間建築設計に携わり、その間 多くの家庭の発展とその後の変化に対応してきましたが、人の住まいの設計で大切なことのひとつに、将来的な間取り変更に対して柔軟に対応出来るということを痛感します。勿論 ライフスタイルの変化に応じて 別のマンションや一戸建てに移るという選択肢もあるわけですが、長年住み慣れた環境を維持しながら、同じマンションを改造しながら生活してたい希望も大変多くあります。例えば夫婦2人の生活からから、お子さんが増えてそれぞれに個室をあたえる必要があった時期。そしてお子さんが巣立ったあとの夫婦その後の生活。そこには孫を連れて訪ねて来る子供達を迎える広いリビングがほしい。あるいは、SOHOとして自宅を仕事場にするなどさまざまな生活スタイルに対応して、間取りを自由に変えることが出来たらいいな。そんなことが出来るスケルトン・骨組み・構造体を計画すること。いざという時に間取りの変更が自由に出来るというのは心強く、通常のマンションではなかなか出来ないことではないでしょうか。
―スケルトン・インフィルと外断熱マンションの関係は?
ライフスタイルの変化に対応して、改修を可能にするといっても その前提として変わらず健全な構造体が維持されていること。外部からの騒音などに悩まされていないことが大切です。
その点、外断熱マンションはコンクリート躯体が断熱材で覆われ、直接外気に晒されない為、コンクリートの劣化の進行を遅らせることができ建物が長持ちします。その長持ちするマンションに更にスケルトン・インフィルが採用されていれば、家族構成/生活パターンンが変わっても、それにしたがって間取りって間取りを変えて対応する事ができ、使い勝手が良いマンションライフを送ることが可能です。
内断熱工法では、間仕切壁下地が断熱材と一体となり、間仕切壁下地の位置を変えるのも大変です。外断熱はそれがありません。
例えば、マンションを購入して40年後に家族4人で住んでいた間取りのマンションを、新婚の息子夫婦に譲る時が来るとします。マンションを譲られた息子夫婦は、幼い頃に育った家の間取りに別れを告げ、広いリビングに大きなお風呂に間取りを変えて、心機一転優雅に暮らす・・・そんなこともスケルトン・インフィルを供えた外断熱マンションなら可能です。色々なライフスタイルに対応する様にマンションの内部を内装・設備ともども変更可能にしてゆくことが今後の課題ではないでしょうか。 |